脱★引きこもり主婦!コンフォートゾーンもがきログ

更年期、うつ、読んだ本、自己分析、ASD/ADHD、子育てについて書いてます。

百冊で耕すを読み始めて「はじめに」で救われた

ここ数か月、本を読みすぎて頭がおかしくなりそうになった。

さらに、興味で本を買ってばかりだと生活資金が尽きそうになって焦り、この本を読んだ。

 

 

本の内容は思っていたのとはだいぶ違ったんだけど、「はじめに」を読んだだけで元は取れた。

 

 唯一できたのが、本を読むことだった。

 

集中しているのではない。目を動かしているだけ。没頭して楽しんでいるのではない。文章を、ただ、目で追う。

(中略)

 なぜ本だけは読めたのだろう。ときどき考える。いまも分からない。だが、1つだけたしかなことはある。本が〈薄味〉だからだ。押しつけないからだ。

 

「ああ、こんな読み方でいいんだ。こんなに博学で機知に富み、食っていけている人でもこう言っている。こんなすごい人でもこんな時期がある。だったら私が同じように頭に何も入ってこない読書してもいいじゃないか」

 

と自分を肯定できた。

 

過去半年の非生産的な時間を肯定する事ができた。胸をほっとなでおろした。

 

良かった。

 

 

 

 

そもそもこの本を読もうと思ったきっかけは冒頭にも書いた「このままではお金が尽きる」という焦燥にかられたから。

 

この半年、心理学や幸福やマインド、自己啓発やアウトプット、体の健康についての本を読み漁り、それでも納得のいく答えにはたどり着けず路頭に迷いこんでいた。

 

で、「とりあえずどの本を読めばいいのか、どうやって本を選べばいいのか、頭のいい人教えてくれー!!!」って思っていたの。

 

だからこの本を読んだんだけど、巻末にある著者おススメの100冊は文芸が思いのほか多く。

 

もちろん

7つの習慣』や

『人を動かす』

『思考の整理学』みたいな古典は無く。

 

もしあればそれらを片っ端から読もうと思っていたんだけど。

 

ちなみに巻末の100冊の中で私が既に読んでいたのは7冊。

キャッチャー・イン・ザ・ライサリンジャー

『蒲団』田山花袋

『それから』夏目漱石

山月記中島敦

堕落論坂口安吾

風の歌を聴け村上春樹

『「いき」の構造』九鬼周造

 

20年以上も前、大学時代に読んだ本ばかりで、内容はほとんど記憶にもない。

 

本棚に残っているのは村上春樹とあと数冊は残ってるかな。

村上春樹。いまの私が読めるだろうか?

 

 

『「いき」の構造』九鬼周造 は大学時代の教授が講義中にポロっと紹介していたのを聞き逃さずに買って読んでみた。

 

 

この本は難解で難解で…。書いてあることがわかるようなわらかないような。

 

でも「すごい!」という感動だけは鮮やかに覚えている。形にならないものを言葉で論理的に説明することができるなんて!

 

 

 

あの時の20歳の私に言ってやりたい。

 

「先生がご紹介くださった本、とても興味深く読みました。他にも良い本があれば教えてください。」と聞け、と。